成功率に関する安全性

現在使用されている歯科用インプラントは純チタン、
チタン合金を材料としたもので、骨結合型が一般的です。
チタンは無害で発癌性もなく腐食しません。
また、組織との親和性が高く、アレルギー反応を生じさせません。
したがって、材料が原因で寿命が短縮する事はありません。

手術の安全性で述べた失敗は術後初期段階で生じるものですが、
ここでは長期的な失敗の原因を以下のように挙げます。

経済的な理由による無理な設計

例えば下の奥歯が3本連続して欠損している場合、
力学的な観点から最低2本は埋入しなくてはなりません。
しかし、ご予算の関係上1本しか埋入できない場合、
過剰な応力が集中
して寿命が短縮することがございます。

また、右上の奥歯を2本欠損し、左上の奥歯はあるのですが歯周病でグラついている場合、
グラついた歯を抜歯して両側に埋入するのが理想的です。
しかし、経済的理由で右上のみになってしまった場合、
噛み合わせの力は右上のインプラントに過剰に集中してしまい、寿命低下につながってしまいます。

歯ぎしり等の噛み合わせによるもの

全体的な噛み合わせが不適切なままですと、
ブラキシズムといわれる癖を引き起こす事があります。
ブラキシズムとは歯ぎしりや食いしばりなどですが、
これは歯を支える歯周組織に破壊的なダメージを与える事があり、
インプラントの寿命にも影響することがございます。

サイズ(フィクスチャー)の選択ミス(細すぎる・短すぎる)

強い噛み合わせの力を受ける奥歯において、残っている骨の幅や長さが不足している場合、 適切なサイズを埋入できない場合があります。

様々な長さ・太さのインプラント ▲様々な長さ・太さのインプラント

この場合、多少の時間をかけても骨の移植手術を行うことで、
土台となる骨の造成を行うことが必要です。

インプラントと全身疾患


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